終りの季節はすばらしい

mori05022008-06-12

くるりが主催する「京都音楽博覧会」の出演者が発表された。昨年に続いての小田和正はともかく、細野晴臣&ワールドシャイネスはちょっと観たい。いや、かなり観たいかも。ここ数年の僕のなかの細野さんブームは継続中だから。はっぴいえんどを筆頭にティン・パン・アレイ、そしてソロになったからの作品と、70年代の細野さんの仕事はすばらしい。時代がくるっと一回転して、僕の気分とも合致して、夢中といっても過言ではない。

■70年代の細野さんの仕事をはじめて意識したのは矢野顕子がカバーした「終りの季節」でだ。

終わりの季節」 (作詞/作曲 細野晴臣
扉のかげで息を殺した/かすかな言葉はさようなら/
6時発の貨物列車が/窓の彼方でがたごと

朝焼けが燃えているので/窓から招き入れると/
笑いながら入り込んできて/暗い顔を赤く染める/
それで救われる気持ち/

今頃は終わりの季節/つぶやく言葉はさようなら/
6時起きのあいつの顔が/窓の彼方でちらちら/

朝焼けが燃えているので/窓から招き入れると/
笑いながら入り込んできて/暗い顔を赤く染める/
それで救われる気持ち/

高校生の頃、実家は駅から3キロ離れたところにあったのだけど、深夜のいちばん深い時間になるとたまに遠くの線路を走る貨物列車の音が響いてきた。当時の僕の“あいつ”と呼べるひとはいなかったにもかかわらず、この歌を聴くと郷愁に似たやわらかな気持ちになる。
矢野顕子のカバーは昔も今もフェイバリットなのだが、細野さんの声だって素敵だ。

■2007年の夏に開催された細野晴臣生誕60年を祝うトリビュート・イベントを収録したDVD『細野晴臣と地球の仲間たち~空飛ぶ円盤飛来60周年・夏の音楽祭~』も欲しくてたまらない。坂本龍一高橋幸宏はもちろん出演してるし、小山田圭吾ジム・オルーク(!)も参加している。
記事を書いてたら、「京都音楽博覧会」も行きたくなった。そうえいば今年はボロフェスタやるのかな?