釣れない釣行記

80年代の「渓流フィッシング」からぱらぱらと見ているのだが、気になることがひとつ。釣れている魚がどれも小さい。釣りをはじめた頃、よく釣った20センチに満たないようなアマゴやヤマメ、イワナばかりだ。いや、自分のことをよく見せようとするのはよそう。10年以上釣りをしていてもよく釣れるサイズはそんなに変わっていない。

とにかく記事の基本は釣行記になっているのだが、川や風景の写真が多く、魚の写真はひとつの釣行記に1〜2点が平均ではないか。たいていひとつの釣行記に4ページから6、8ページ使っている中でその釣果はちょっといただけない。発行元は山と渓谷社なので、源流釣行からそのまま尾根を越えたり、ピークを目指している記事もある。それにしても魚が釣れていない。

当時は大物を釣って記事を書けるひとが居なかったのか、それとも今よりもずっと渓魚が追い詰められていたのか。まだ4〜5冊に目を通しただけだから判断するのは早いのかもしれないが、あの記事では本で紹介されても、どっと大勢の釣り人が押し寄せるということはなかったように思える。

今より20年前の川はあんまり魅力的でなかったのかも知れない。鴨川だって70年代とかに比べると工場からの排水が減ってずいぶんきれいになったそうだし・・・。

というわけで、古い釣り雑誌をたくさんい買った満足感ほどには読んでいて充実感がまだないです。