ユスリカの釣りと春のマッチ・ザ・ハッチ
フライの雑誌の最新号はユスリカの釣りが特集されていた。
もう何年も春先に釣りにいっていないのは寒いのが苦手というのもあるのだが、本当はユスリカの釣りを楽しめなかったからだ。
キャスティングもうまくないし(練習しろ!)、小さなフライは見えないし(だから思ったところに投げられないからだって!)、いろいろな理由はあるのだけれども、こらえ性のない僕は繊細なマッチ・ザ・ハッチに対応できなかったのだ。
かって宝ケ池に「ウッド&ストーン」というアウトドア&フライショップがあった頃、こどもの楽園近くの高野川の流れがゆるやかになった場所で春先のマッチ・ザ・ハッチは楽しめる場所があった。たぶん「ウッド&ストーン」のスタッフの尽力であの辺にもアマゴが放流されていたのだろう。そのポイントは「フライフィッシャー」にも紹介されたことがあって、何回か僕も通ったことがあった。
道路の上からのぞきこむと白っぽい小さなカワムツのなかに数匹のアマゴが確認できて、ときおりライズをしていた。川に降りてポイントに近づく。誰も居ないこともあったのだけど、ときおり先行者が居た。僕は下流の方から先行者の邪魔にならないように近づいて、先行者が狙っているライズとは別のライズを狙ったのだけど、あとでポイントに近づきすぎだし、そのせいで自分らの釣りもダメになったと文句を云われたことがあったっけ。
今、思い出しただけでもむかつくぜ。
でもそのときはごめんなさいと頭をさげて、もっと上流の方へ移動した。
- 作者: 島崎憲司郎
- 出版社/メーカー: フライの雑誌社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 大型本
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