五月の本棚

mori05022008-06-02

昨年末に購入して玄関に放置されていた本棚を2階に運びあげ、床に積んだままになっている本をようやく並べることができました。部屋に掃除機もかけて、窓を開け放つと5月の風が吹きぬけて、読み残したままの本を全部読めそうな気がして、気持ちがいよいよ昂ぶってきます。

本がいっぱいになった本棚から本を取り出して、畳に寝転がって本を広げていると、僕はもうこれ以上でもこれ以下でもない過不足のない人生のときを感じる。いったいこれ以上、何をのぞめばいいというのだろう。

新緑の季節から初夏、そして梅雨へと季節は巡る。僕は毎年、毎年おなじことを繰り返し、歳を重ねていく。子どもの頃に想像したような大人にはなっていないけれど、もう十分に大人だ。

今、読んでいるのは『五つの時計/鮎川哲也』、『山里にダムがくる/菅 聖子』、『僕は走って灰になる/鈴木博文』。

『僕は走って灰になる/鈴木博文』は購入したときは気がつかなかったのだけど、見返しのところにサインが入っていた。ムーンライダーズは昔から聴いていて、ずっと鈴木慶一がキーマンだと思っていたのだが、僕が好きな曲の大半は鈴木博文の曲でした。名曲といっていい曲がいくつもあって、彼の曲だけでベスト盤が作れます。

ムーンライダーズの曲をセルフカバーしたアルバム『SINGS MOONRIDERS/鈴木博文』も結構よく聴きます。彼の声は僕の中に静かに沁み入るのです。

SINGS MOONRIDERS

SINGS MOONRIDERS