ボリュームをあげて走る

■今度は上巻のみを購入。『サウンド・トラック（上）／古川日出男』（集英社文庫100円）。

■プリファブ・スプラウトのベスト盤『ア・ライフ・オブ・サプライジズ』は昔から好きでよく聴いているのに、今さら「If you don't love me」という曲にはまってしまった。i Podにこのアルバムを全部いれて、シャッフルで聴いていたときに発見した。ゴージャスなアレンジが素直に気持ちいい。ボリュームをあげて自転車をこぐ力が自然に増していく。スピードも加速していく。新緑が芽吹き植物のもつ怪物的な生命力が発揮されるこの時期にぴったりだ。僕の弱った心と肉体にも栄養を補給してくれる。

■中国四川省の地震は時間の経過とともに死者が増えている。いまだに生き埋めになっているひとも大勢いるみたいだ。僕の住んでいる家もほぼ直下に花折断層が通っていて、地震の可能性は低くはない。低くはないのだが、たとえば80年という人生のなかで大きな地震に合わない確率の方がたぶん高くて、それで準備を怠っているといつか（それは今、この瞬間かもしれない）断層がずれるのだ。断層の上では様々な生活や人生や青春が普段とかわりなく営まれていたはずなのに、一瞬で多くのものが失われるのだ。自然にはかなわないと思う。地球の歴史や宇宙の広がりを思うと個人の歴史など少しの波紋も残せない。

■ミャンマーのサイクロンの情報がまったくなくなってしまった。

ア・ライフ・オブ・サプライジズ