すばらしい変態

TSUTAYA西院店の試聴機をぐるっとまわっているときに見つけたのがXiu Xiuのベストアルバム「Xiu Xiu for Life : The first 5 years」だった。あいかわらずTSUTAYA西院店の選曲は際立ってる。

サバンナでライオンの群れがシマウマの肉を貪っているジャケットがまず変（相原コージの「真・異種格闘大戦」みたい。ライオンって本当に百獣の王？ゾウに負けたけど、クズリの方が強さが印象的だった）。アルバムを紹介するコメントではイアン・カーティスと比較されている。で、試聴するとその音の変態ぶりが僕の好きな感じ。なんと形容すればいいのだろう。真面目にやろうとしても音が変な方向へ迸っていく感じ。僕はあまりに真っ当なので、自然体で変態なひとには無条件で憧れるのだ。

曲名を順に追っていくと４曲目に「Ceremony」とある。ん？ニュー・オーダーの「Ceremony」？で、曲をとばして聴く。

印象的なイントロはオリジナルとさほどかわらないのだけど、この曲も途中から破綻していくのが感動的。他にも「Ian Curtis Wishlist」とか「Jennifer Lopez」というタイトルの曲があって、何歌ってるのかまったくわからないのだけどそのタイトルだけで、Xiu Xiuの批評性（？）が伝わってくる。

というわけで購入して、通して聴いたらやっぱり良かった。たまには新譜で買ったりするのだ、僕だって。彼らもキル・ロック・スターズからレコード出してるんだ！

Xiu Xiuはシュシュと発音するらしいのだけど、どっかのコジャレたカフェみたいなバンド名なのに、演ってる音は変。あ、でもメロディはきれいだったりするので、意外に聴きやすいアルバムだ。これはおススメです。

Xiu Xiu for Life : The first 5 years