開高健の釣りの対談

mori05022008-03-20

■昨日はずっと雨だった。ときおりひどくなった。一日中降っていたので、おそらく今日の鴨川は増水で釣りにはならないだろう。

■釣りをはじめた頃は解禁になると鴨川にも釣りにいった。放流されたアマゴはすぐに抜かれてしまうので、解禁からの数週間が勝負だった。休みの天気を確認し、心待ちにした。気温があがればいいのにと思いつつ期待はゆるゆると興奮につながり、眠れない夜もあった。

■用事があって、釣りに行けない休日はせいぜい雨が降ればいいと思っていた。まとまった雨が降り、増水すればアマゴも放流された所に留まることができず釣りきられることはないのではと思っていた。

■この雨の水がひいて、気温があがれば、この週末にはかなりいい釣りが期待できるのはずだ。

開高健の対談集といえば、釣りに関するものを集めた「釣り人語らず〜開高健全対話集成3/釣篇」(潮出版社)を持っていたことを昨日の記事をエントリーしたあとに思い出した。こっちで対談しているのは末広恭雄、井伏鱒二吉行淳之介、大庭みな子、杉瀬祐。杉瀬祐は「悠々として急げ」の再録だ。井伏鱒二はともかく吉行淳之介や大庭みな子がラインナップされているのが意外だ。対談を読むと吉行淳之介開高健に釣りの話をきくといったおもむきなのだが、大庭みな子は本格的だ。なにしろキングサーモンを釣っていて、アラスカの釣りの話に興じている。キングサーモンとシルヴァーサーモンの引きの違いを大庭みな子が開高健に説いていて、きっと開高健釣りキチ三平のように目をきらきらとさせている。