開高健の古い本

mori05022008-03-19

開高健の古い本を2冊買った。「河は眠らない〜開高健全ノンフィクションvol.1」(文藝春秋)と「悠々として急げ〜開高健対談集」(日本交通社)。

■「河は眠らない」は「フィッシュ・オン」と「私の釣魚大全」を含む釣りエッセイの集大成。10年前にフライフィッシングをはじめてから開高健を読むようになったので、当然、釣り関連の文庫は全部読んでいる。というか開高健はそれくらいしか読んでいない。

 僕がものごころついた頃には開高健は「オーパ」の作家であり、そのふくよかな風体と相まって享楽的なイメージがずっと強くあって、その著作には全然興味がなかった。

 しかし「フィッシュ・オン」や「私の釣魚大全」を読むと、そのイメージは開高健の一面でしかなく、かなりストイックな作家だということがわかり、小説も少しづつ集めてるところだ(ほとんど読んでないけど)。その高名とはうらはらに小説は古本屋で見かけることは少ない。っていうか一部の決まった本しか見かけない。

■「悠々として急げ」での対談相手は美坂哲男、中村浩、阪口浩平、篠田統、薄井恭一、福田繁雄、河合秀譲、杉瀬祐、縫田清二、石本省吾、宇田一。知っているひとはひとりも居ない。

昨年、NHKで放送された開高健重松清が紹介する番組でも「悠々として急げ」はタイトルとしてつかわれていた。開高健らしいよいコピーだな(タイトルではなく)。

■「河は眠らない」のタイトルでキングサーモンを釣るDVDもあって、観てみたい。

キングサーモンといえば、釣りキチ三平なのだ!キングサーモン編は興奮する。矢口高雄がかく魚の目がいい。

開高健~河は眠らない~ [DVD]

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