ジャーマン+雨

mori05022008-03-08

■「ジャーマン+雨」を観た。29歳の横浜聡子監督のデビュー作。

■主人公の林よし子(野嵜好美)がとんでもない。彼女と絡む男子小学生3人もすばらしい。なんだかわけのわからない初期衝動の固まりのようなパワーが迸っている映画だ。

■だけど初期衝動だけでは映画は作れないない。

■林よし子の「林」と「よし子」が絶妙だと思う。主人公を林よし子と名付け野嵜好美をキャスティングした時点でこの映画の成功が約束されたのだ。

ひさうちみちおが予想以上の怪演で要所をしめている。音楽は大友良英と知的障害を持つ子どもたちのグループ「音遊びの会」が担当。

■パンフレットで男子小学生を撮らせたら世界一の梅佳代が林よし子を撮っていて、その無垢で残酷な眼差しに頭がクラクラした。

■林よし子は「バタアシ金魚」の初期花井薫にそっくりだ。「バタアシ金魚」のわけがわからないパワーにも20年前衝撃を受けた。望月峯太郎も天才だ。現在連載中の「万祝」は次ぎが最終回。トビミズチが最高だったな。

■「ジャーマン+雨」はみなみ会館で3月9日まで上映。急げ。

「ジャーマン+雨」HP

音の城/音の海

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