だんだん辛くなってきた。

一日たったら、もうグインの続きが読めないことに呆然としてしまった。銀河鉄道の夜の石炭袋が僕のなかの暗闇でさらに濃さを増しているみたいだ。

そういえばいちばんグインに夢中だった頃はグインの続きが読めなくなるからまだ死ねないなんて考えたことがあった。当時は週プロが読めなくなるから1週間以上、国外には出れないとも考えていたので、推して量るべしだが、グインは僕の生活の一部だったこともあった。

でも最近は違った。

こんなところで悪態をついてもしようがないけれどタイス編は要らなかったよなあ。クムなんてもうほとんど終わってる国だし、脱出は結局ヴァレリウスに助けてもらう始末だし。それならタイスはスルーできたじゃないか・・・。もしくは外伝でまとめればよかったのだ。

今さらどうにもならないのが、なにより悔しい。

そういえば30巻くらいまでは3回読み返したはずだ。あの頃はほかに読む本がなかったのだろうか。3回も読んだ本なんてマンガでもほとんどないのに。

初期のグインといえばなにより加藤直之の描くのイラストが印象深い。死ぬまでにもう一度、僕はグインを読み返すことがあるだろうか・・・。