日曜の読書

mori05022009-05-18

レムの『砂漠の惑星』を読了。あと外出先で時間をつぶすために買った桐野夏生の『冒険の国』も読了。

『砂漠の惑星』はいわゆるコンタクトものなのだが、『ソラリス』と同じようにレムの描く異星の地球外生命体は人間型とは違う。『砂漠の惑星』では自己増殖してきた機械として登場する。最後は悲惨な結末で終わるのかと思ったら痛みわけのような感じで終了。中途半端。『ソラリス』はもう一回読みたいのだが。というか、SFをもっと読みたいのだが。

『冒険の国』は桐野夏生がデビュー前にすばる文学新人賞に投稿したもの。こちらも物語のケリが着けかたが納得できず。この作品で桐野夏生は余韻を残そうとしている。生半可な余韻など一掃してしまうような豪腕が桐野夏生の魅力だと思うのだが。