さようなら清志郎。

清志郎が死んだ。

癌の公表と復活、そのあとの癌転移があって、もしかするととは思っていたのだけど58歳というのはあまりに若い。最近のソロに関しては熱心なリスナーではなかったのだが、僕にとって清志郎RCサクセションは僕の考え方やものの見方に大きな影響を与えたことは間違いがない。

少年のようなナイーブさとそれを隠すために作られたようなステージ上の天衣無縫なキャラの2面性。ロック、ソウル、ブルース、フォークといろんな歌を歌ったのだけど、あの声が発せられた瞬間、清志郎以外の何ものでもないオリジナリティ。少年時代に清志郎に出会えて本当によかった。RCを聴かなければ僕の人生は今とはかわっていたはずだ。僕が僕であるために、ずっと心の中で清志郎はシャウトしていたし、もちろんこれからもシャウトし続ける。

僕はギターも持たなかったし、歌を歌うこともなかった。詩を書くこともなかった。清志郎が僕に与えてくれたものを、他のひとにも伝えたい。

清志郎は死んでしまったけれど、歌はずっと僕のそばにある。