90年代のプロレスと橋本真也
『紙の破壊王 ぼくらが愛した橋本真也 〜爆勝証言集〜』を読了。
つくづく橋本真也のプロレスラー然とした佇まいに納得。そして橋本真也の急死が残念でならない。
橋本真也が最も強さを誇っていた90年代のプロレスが懐かしい。当時のTV中継はほとんどビデオに録って残してあるのだが、もう10年以上も放置しているので、テープが劣化している可能性の方が高くて(3倍早で録画してるし)、見れるかどうかもわからない。もしかすると今なら間に合うかも知れない。そのうちのビデオデッキも生産されなくなるだろうし、うちにあるビデオデッキが壊れたときの買い替えはハードディスクプレーヤーになるに違いない。そうなるとせっかくのビデオストックもゴミ同然だ。っていうかゴミだ。しかも不燃物の。ゴミに出すのも面倒だ。
今になって新日と全日とノアは組んでコミッショナーのようなものを作ると週プロに出ていたけれど、いちいちノアは動きがうざい。これまでだって、こういう機会はあったはずなのに、地上波がなくなってこうした動きがようやく出てくるなんて・・・。
橋本真也は新日の強さの象徴だった頃があったのに、わりに異種格闘技戦では負けてばかりだったけど、プロレスのリングでそう負けるということは会社に冷遇されていたということなんだな。当時の僕は疑問をもちつつも単純にプロレスを楽しめた。しかしこの本の橋本真也はまったくの練習嫌いで、道場に来てもいたずらをするだけだ。小川にもまったく勝てず、21世紀を迎えるともに次第に光を失ってしまった。
それでも、橋本のテーマは今でもすぐに思い起こすことができる。東京ドームの花道を真っ正面に眼を見据えてリングに向かう橋本の姿がいちいち恰好よく思い出されて仕方がない。
紙の破壊王 ぼくらが愛した橋本真也 爆勝証言集 (kamipro books)
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