長門の思い
今週のナルト。
ついに長門が姿をあらわした。オリジナル輪廻眼をもつ長門は六人のペインを操ることでチャクラをほぼ使いきり、肉体も骨が浮かびあがり、重病人のように消耗しきっている。ペイン=長門はやはりマダラに利用されていただけなのか?あの姿を見る限り長門の最期は近そうだ。やはり「暁」を支配しているのはマダラなのか。
天道ペインが語った恐怖や痛みによって一時の平和を得るというのは、長門の真実の想いだ。ナルトにも似た強く真っ直ぐな想いだ。しかし家族や友だち、里のものを殺された長門の痛みから導きだされた歪んだ平和への願いを、マダラはなんの躊躇いもなく踏みにじるに違いない。
戦争と平和は繰り返される。かって押井守が「パトレイバー2」で語ったような戦後と戦前の間の束の間の欺瞞に満ちた平和。それ以前にどこかしらで常に戦争がおこなわれている状態では、平時のように見えてもそれは戦場の最後衛でしかないという圧倒的な現実。天道ペインが「人間はそんなに賢い生き物ではない」というとき、そんなふうなことを考えた。
長門の痛みに迷いはないのだけれども、それでも人は信じあえるというナルトのポジティブな思考の前に、長門の命は風前の灯火のような気もします。
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