『影のオンブリア』と世界幻想文学大賞

■『影のオンブリア』を読み始める。2003年の世界幻想文学大賞作。まだ30ページほどしか読んでいないのだが、話がよく見えてこない。なかなかのれない。この週末で読んでしまいたいのだが・・・。

世界幻想文学大賞の作品でよく覚えているのは『グリンプス』。タイムトリップした主人公がドアーズのジム・モリスンジミ・ヘンドリクスビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンと出会い、未完成だったアルバムを完成させるという音楽ファンにはたまらないストーリー。これがきっかけではないのだけど、ブライアン・ウィルソンは『スマイル』を完成させた。今年、村上春樹が訳した『ペット・サウンズ』と読み比べるとおもしろいかも。

世界幻想文学大賞の本は何冊かもっているのだが、あと読んだのはロバート・R・マキャモンの『少年時代』くらい(マキャモンはわりと好きだったのに、最近新作が出ないなぁ)。有名なのはケン・グリムウッドの『リプレイ』やリチャード・マシスンの『ある日どこかで』。他にこの前シリーズが全巻揃ったジーン・ウルフの『拷問者の影』やマイクル・ムアコックの『グローリアーナ』ははやく読みたい。ハイペリオンシリーズ(もう一回読みたいな)のダン・シモンズも『カーリーの歌』で受賞している。