夢枕獏の終わらない話

夢枕獏の「新・餓狼伝1」を読了。小説推理で連載中にパラ見していたからストーリーは追っていたのだが、まだまだ終わりそうにない。東洋プロレス編ははじまったばかりだし、連載の方は丹波とカイザーの試合の途中でストップしたままだ。葵流(三男はあっさり柔道家に負けてしまうし)だけでも、お腹いっぱいだったのに、スクネ流まで出てしまい、収集がつくのか心配でしようがない。

東洋プロレスの試合が終わっても丹波文七はまだまだ闘わないといけない相手が列になって待っている。

だいたい「餓狼伝」の連載をストップしてまで、集中連載していた「東天の獅子」だが全四巻というから、ようやく完結したと思っていたらようやく天の巻が終わったところだった。これから地の巻がはじまるらしい。なにしろ、当初は前田光世伝だったはずなのに。やっと天の巻の最後に少し顔を出すだけらしい。この見通しの悪さというか、無計画な連載が夢枕獏の真骨頂といえるのだが、あまりにひどくないかい。そして、最も重要なはずのキマイラは今、どうなってるの?

と不安になって調べてみると「ネムキ」に連載されていたはずなのに、2008年5月号を最後に掲載されていません・・・。

東天の獅子 第4巻 天の巻・嘉納流柔術

東天の獅子 第4巻 天の巻・嘉納流柔術