『東天の獅子』と『盆堀さん』

■夢枕獏の『東天の獅子』の刊行がようやくはじまった。前田光世伝とばかり思っていたのだが、前半はどうやら柔術から柔道にいたる歴史とそれにかかわるひと（嘉納治五郎だ！）を描いているらしい。五輪金メダルの石井選手が総合に挑戦する時期の刊行はなかなかタイミングがよいのでは。
これで、また『餓狼伝』の連載が再開されるだろう。『魔獣狩り』もラストが見えているらしい。あとは『キマイラ』に専念してくれば・・・。

■いましろたかしの『盆堀さん』を買ってすぐ読了。いましろたかし最高です。ドラマチックでもなんでもないサラリーマンの日常と妄想が自然に描かれていておかしくて切ない。フライフィッシングのシーンも秀逸。

■このブログの検索キーワードでも『釣れんボーイ』はコンスタントに検索されている。僕の禁漁の時期になってときおり読み返している。すぐに読めるし、どこからでも読める。とにかく釣りマンガの名作です。

■意外にいましろたかしは売れているのかも知れない。いや、たぶんたいして売れてはいないはずだ。

■釣りマンガといえば、『釣りキチ三平』が実写映画化されるんんですね。釣りシーンがどうなるか心配なのだが、雑誌で見た三平の写真はいい感じでした。公開は来春予定。

http://www.toei.co.jp/movie/details/1174989_951.html

東天の獅子〈第1巻〉天の巻・嘉納流柔術

盆堀さん (BEAM COMIX)