なつのいちにち
今日もまた夕立だ。
高校生の頃、雨の境目にたったことがある。本当にこっちは雨じゃなくて、数メートル先はどしゃぶりの雨だった。
宝ヶ池で採集したネブトクワガタのオスが今朝、死んでいた。昨日の夜にのぞいたときには生きていたのに。なんとあっけない。そして、死んでしまったネブトクワガタは小さいのもあるけれど、なんとも軽い。きっと魂が抜けたからだと思う。
子どものころ、採ってきたカブトムシやクワガタを飼っておく箱を木材と網(網戸につかうような)を使って自分で作ったことがある。蓋に隙間から逃げられてしまったこともあるけれど、作るのは楽しかったな。
本当は虫ケースのようなありきたりのサイズではなく、縦×横×高さが1メートルもあるようなのを作りたかったのだ。採集してきたカブトムシやクワガタが自由に動き回れるようなのが理想だった。
確か、近所のあまり仲がよくはなかった友だちの家でそういうのを見たことがあったのだ。
今日は8月6日。夏休みなら、いちばん楽しい頃だ。お盆を過ぎると、ちょっと終わりが見えてくるからな。それにしても、あの頃の夏の一日はとんでもなく長かった。
そんなわくわくした気持ちと夏の空を一緒に思い出すのが『なつのいちにち/はたこうしろう』(偕成社)だ。ちょっとずるいくらいに、あの夏の一日に似ている。
- 作者: はたこうしろう
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 大型本
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